2014年3月31日月曜日

エスキスクリニック

ある方とお会いしてエスキスや記述の内容を確認しました。エスキスを確認するということはその方の思考プロセスを確認する作業。色々興味深かったです。
何を根拠に収まると判断したか、コマプランではどこまで検討するのか、倍コマとコマプランで検討することは何か、コアやスパンってどこで決めるのか等、エスキスの確信部分を重点的にお話し出来たような気がします。

この話しを繰り返しして次第に理解して頂ければ、後半戦は発表された課題のゾーニングやプログラムの特徴に集中して勉強出来るので断然有利に戦うことが出来ます。

記述とは何か。
これは前に書いた通り。これが全てだと思っています。記述は
沢山書く必要なんて全くありません。
記述は言われたことに答えさえすれば合格です。

試験元とのキャッチボールを意識した記述を心がけてみて下さい。

2014年3月27日木曜日

タイトル「」について。

私はこの記事がすごく好きです。
ことあることにこの方の記事を思い返しています。

>その学校(のようなもの)は,全国各地にあって,その地域の建築士達で手で運営して頂きたい.
>その地域の建築士達が,各々の地域で建築を志す者達を育てていくという仕組みを構築したい.

今まさにその夢が着実に動き出しているような気がしてワクワクしています。

北海道ではウラ指導を知っている方なら誰でもご存知のあの方が担当となり、4/13(日)に製図試験勉強会を開催予定。

横浜ではがっちり合格ノートで有名な阿見さんが4/26(土)にエスキス勉強会を開催予定です。

製図勉強で悩み抜き答えを出してきた方達から直接お話を聞く機会は大変貴重です。
なぜならあなたが今悩んでいることは過去の受験生も同じ問題にぶつかり、あなたより先に解決してきているからです。

また阿見さんは一級建築士の支援だけではなく、子育て支援や社会復帰等に積極的に活動されている方ですので、一級建築士の取得に向けて様々な問題で葛藤をしている女性の方達の良き理解者となって頂けるのではないでしょうか。

是非お近くにお住まいであれば講習会にご参加してみて良い刺激を受けてきて下さい。

2014年3月24日月曜日

課題文の条件を満たせば本当に合格出来るのか?

もしこの表題が是なら
4割の人達が課題文の条件を満たしていて
6割の人達が課題文の条件を満たしていないことになります。

果たしてこの製図試験はそんな分かりやすい合格基準になっているのでしょうか。
去年、一昨年合わせて200件以上の受験生の図面を分析しましたが
そんな分かりやすい合格基準にはなっていないような気がします。


「なぜ課題文の条件を満たしているのに私の図面が合格出来ないのか。」
「自分がなぜ不合格なのか分からない。」
と考えている方達の方が多いのではないでしょうか。

なんとしても今年合格するために、このギャップをどうにかして克服する必要があります。

細かい所は割愛しますが、受験生達の図面を分析した結果
合格を勝ち取るための私の結論は
・課題文の条件を満たすこと。(前提条件)
・無難な解釈をし図面に反映させること。
・記述は問われたことに答えること
・モレ、ミスは最小限にすること。
の4つだと考えています。(2つめと3つめが出来ない人が意外と多いです。)


この4つを実行するために、あなたの中に是非「合格エッセンス」を取り込んで下さい。

2014年3月17日月曜日

心構えや忘れてはいけないこと等

今年度の1級建築士試験スケジュールが発表されましたね。
今年度末にはあなたは1級建築士です。
その思いを強く持っていて下さい。

全力で頑張る人を私は全力で応援したいと思っています。
分からないこと等ありましたら何でも質問してみて下さい。
出来る限り本試験に即した考え方であなたを軌道修正していきたいと思います。
メールアドレスは
naranikki.seizuあっとまーくgmail.com
まで。

今各予備校で製図試験対策の授業が始まっているかと思います。
予備校それぞれ癖があり、本試験とはチョット違う空気かと思います。
その感覚は非常に大事ですので、その感覚を忘れないでいて下さい。
何を試験元が求めているのか自分の中で感じている部分があれば
それは誰も教えてくれない大事なポイントかもしれません。

2014年3月6日木曜日

本試験終了後にみんな共通して悩む所は

課題文に明確に記載されていない所だったりします。
去年の大学のセミナーハウスで言えば、屋上に設備スペースを設けてしまったとか、陸屋根にした方位が南側だったとか、西側宿泊室にしちゃったとか、北側食堂にしてしまったとか。
課題文に明確にかかれていませんので減点はされていないかもしれません。でも減点されない根拠がなく、採点は試験元の判断に委ねられているため、受験生達は合格発表までモンモンとした時期を過ごすことになります。

私は課題文にかかれていない部分も配慮しないとダメと言っている訳ではありません。
私が言いたいのは判断には優先順位がありますよということです。

まず合格するためには試験元に与えられた課題文の条件を満たした図面を作成し記述で適切に説明する必要があります。
まずはそこが1番大事です。
それを満たした上で、エスキスで作成した図面を自分の出来る範囲内でよりよい理想的なプランに形付けしていきます。ただし深追いはしてはいけません。この作業は自分のレベルの範囲内でエスキスにかけられる時間、見直し出来る時間を確保した上での作業です。
採点項目になるかどうか分からないのであれば、課題文で指定された条件を満たしたので早めに作図に取り掛かって見直し時間を確保した方がよいのではないかという考え方もあると思います。
それはその通りだと思います。せっかく図面をかいたのにミスが多くては合格出来ませんので、見直し時間は必ず必要になります。

ただタイトル冒頭でお話ししたように、製図試験終了後から合格発表までの2ヶ月あまりの期間、皆がモンモンとする所は、課題文にかかれていない箇所がほとんどです。どんなに完璧に条件を満たしても悩んでストレスを抱えるのであれば、そのような項目は本試験中に解決してしまうべきです。
そのためにエスキスには最大限時間をかけて頂きたい。

少し話しはそれますが、あなたが「大学のセミナーハウスを設計して頂けますか?」と誰かに言われたとします。
その誰かとは一体誰でしょうか?
プロの建築士があなたに頼んだりするでしょうか?

違います。
頼む人は普通に考えて施主です。
そして施主は建築については全く知らない素人です。
その素人が、こんな感じでこんな条件で建物作ってくれないかなーって頼みます。
それが課題文だと思って下さい。

そこで問題です。

施主があなたに求めていることは、課題文の条件を満たすこと以外に何かあると思いますか?

あなたが他の人よりも施主に認めてもらいたいと考えた時に、どのように図面や記述を書いて説明したいと思いますか?

一級建築士に求められているのは何か。現実と照らし合わせてゆっくり考えてみて下さい。あなたの中に答えは必ずあります。