2014年5月29日木曜日

ウラ模試

6月27日(金)にウラ指導で

製図前半戦一発逆転模試(通称 ウラ模試 )の課題が発表されるようです。 

課題文だけでしたら無料でダウンロード出来ると思いますので、

お時間のある方は是非受けてみると良いかと思います。

もちろん今年受験生の方達はしっかり有料で解答例も入手した方がよいかと思いますが

おのおのの判断にお任せします。


今は学科生をメインで応援されているsatoセンセー

去年は製図の一発逆転模試をサラリと解かれていて

「あー、すごいわぁ。楽しよう合格理論とはこういうことかー」と

自分の図面を眺めながら反省しきりだった日が思い起こされます。

satoさんの図面や思考プロセスを見たあたりから

私はエスキスの考え方を根本的に見直すキッカケになったので

色んな意味でこの模試は受けた方がよいのかなと思います。

きっとsatoさんは今年も参加して頂けるでしょう。

勝手に期待していたりします!


それで模試を解くにあたり、懸念していることがあります。

6/27(金)に模試は公開されますが、次の日の11時から解き始めますか?

実例を見ず、過去の課題文や標準解答例の言い回しを把握せず、

資料も集めないで解き始めますか?


それらをしなければ解けない課題にはならないと思いますが

せっかくの模試ですので、どのあたりがその建物の特徴をとらえた

空間構成を表現されうるものなのか

どの辺を割り切って考えてもよさそうなのかを

じっくり(といっても締切厳守ですが・・・)本試験を見据えた

情報収集をしたのちに取り組んだ方が

本試験の予行練習としてはいいんじゃないのかなとは思います。


エスキス手順の確認のためだけに模試を受けるのであれば

今までやってきた自分のエスキスの復習の方が

何倍もタメになるような気がしたりしなかったり。


ここまで言っておいてあれですが

各自ご判断の上、目的を持って挑まれるのが最良の判断だと思います。






2014年5月26日月曜日

私事ですが

6/14(土)は東京方面に行く用事があるので、

がっちり合格ノートでおなじみのあの方の講習会に午前中のみ参加してきます。

お時間ある方は是非参加してみて下さい。

多数派、少数派

製図試験は相対評価にて合否が決定されているというのは、

毎年の合格率から暗黙の了解として存在しています。

製図試験ではその合格率はおおよそ4割

「何点以上とれば合格」

なのではなくて

「合格率4割になるための合格ラインが何点」

みたいな感覚でしょうか。


それを逆手にとれば

「みんながしそうなプランにはするけど、みんなが考えなさそうなプランにはしない」

というのは相対評価にて戦う製図試験では有効な戦略ではないのかなと思う訳です。

いわゆる「多数派、少数派」という考え方。


学科の時でも同じ考えなのですが

50%以上の人が正答する所を淡々と正解していけば

合格点は自然ととれるようになっています。

みんなが間違っている所を自分が間違っていても

自分と相手とで点数差が開きません。

みんなと同じような選択をしているだけなのに

それが積み重なっていくといつのまにか合格ラインに乗っています。

しかもギリギリの合格ラインではなく絶対合格出来る点数の位置にいるんです。

不思議な感覚です。

だから学科については言えることは「これ」しかないのかなと思います。



話がそれてしまいましたが

「多数派、少数派」の考え方について

先日スカイプで、とある打ち合わせに少しだけ参加させて頂いたのですが

「どーすれば多数派、少数派の考え方が身に付くのでしょうか?」

という質問を受けました。

答えは簡単で

ある事柄に焦点をしぼって「たくさんの受験生の図面を見ること」です。

そうすることで、客観性が見えてきます。

ここまではやり過ぎた。とか、ここは割り切りし過ぎたとか

意外と他の受験生の図面を見て学ぶという人が少ないので

このような視点でたくさんの受験生の図面を見てもらいたいと思います。


予備校では他の人の図面を見ると言っても1グループ組む時くらい(4〜5人?)なので

客観性を磨くのがチョット難しかったりします。

もっと多く、何十人という図面を見ることで

客観性がより明確に磨かれると思うので

もし予備校だけの講義で心配な方等いましたら

通信添削等で他の受講生の図面が見れるコースを

受講してみてもいいのではないかなと思います。



本試験の課題が発表されると

当たり前ですが何度も同じテーマの建物で課題文が作成されます。

そこで曖昧な条件の場合、みんなどう判断するのかということを

課題を通じて先回りして調べておくことで

多数派の考え方が身に付けられるので

本試験で独特の言い回しがあっても

十分対応することが出来ると思います。


ある事柄に焦点をしぼって「たくさんの受験生の図面を見ること」を

質問してくれた方にも是非実践して頂きたいです。













2014年5月16日金曜日

エスキス質問1(具体例)

階振りでnaraさんは24コマ前提に計画されていますよね?
私は24コマ、28コマどちらにしようかいつも悩んでしまいます。
どうしたらいいでしょうか?

という質問がありました。

私が階振りの時に24コマで1コマあたりの数字を決めていますがこの階振りで検討することは6×4でスパン割を決めているのではなくボリュームを出すためのただのメッシュです。

結論からいうと、24コマでも28コマでもどちらでもよいです。

全体のウツワ(24コマor 28コマ)に対して各部門が何コマぐらいになるのかが
ざっくり分かればいいので。

以下例を挙げてみます。

全体のウツワが1000m2だったとします。
その中で研修部門が500m2だと想定します。
その他の面積合計が250m2だと想定します。

24でメッシュをいれると

1000/24=41.6(m2/1コマ)≒42(m2/1コマ)

研修部門:500/42=11.9(コマ)≒12.0(コマ)
その他部門:250/42=5.95(コマ)≒6.0(コマ)

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28でメッシュをいれると

1000/28=35.7(m2/1コマ)≒36(m2/1コマ)

研修部門:500/36=13.9(コマ)≒14(コマ)
その他部門:250/36=6.9(コマ)≒7(コマ)

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私が確認したいのは「ウツワに対する各部門のボリューム」です。
ウツワが24コマだったら研修部門12(コマ)、その他部門6(コマ)だということが分かればいいですし
ウツワが28コマだったら研修部門14(コマ)、その他部門7(コマ)だということが分かればいいんです。


そのコマ数をコマプランでグニャグニャっと配置します。

その前にこれがウツワに本当に入るのかという検討をしなければなりません。

入ることを確認するために「余裕度」という考え方があります。
研修部門とその他部門の合計面積は500m2+250m2=750m2です。
ウツワは1000m2なので
1000/750=1.33>1.3
余裕度が1.3以上あるので入るだろうという目安がつきました。

ここでスパンを何mにしようという検討はしません。
何スパンでプランニングしようという検討もしません。

でもこのボリュームがこのウツワ内に収まるということだけは分かりました。
コマプランではそれくらいの検討で十分です。


倍コマスパン割と要求室面積調整

エスキス過程の倍コマでスパン割は決めます。

倍コマの意味が分からない方は適当にググッてください。

スパン割を決める時に要求室の面積を確認しながら決定していくのですが

要求室の面積の許容範囲は±10%ではないので、注意して下さい。

-10%以上+20%以下です。

たとえば要求室面積が150㎡だったら135㎡~180㎡です。

判断根拠は過去問の標準解答例です。

H24年、H25年の標準解答例はまだjaeicのHPに載せてありますので見てみて下さい。

-10%未満は今だかつて標準解答例で表現されたことがないので合わせて注意して下さい。

この「-10%以上+20%以下」という許容範囲内を理解していると

倍コマ検討時のスパン割が随分楽に感じると思います。

しかしこれを採用することで、どこかで

「要求室面積が+10%を超えています。そうならないように計画し直して下さい」

と指摘される場合があるかもしれません。

こういうのがいわゆるプランニングストレスというものになります。

そういう時には素直にその方の言っている話しを聞いて

本番では-10%以上+20%以下で計画して下さい。

最も参考にすべきは試験元が発表している過去の標準解答例です。

講師の方達や過去合格した一級建築士の方達や友達の意見というのは

試験元の公表内容より強くあってはならないと思います。




2014年5月13日火曜日

私がブログを書く理由

本試験はエスキスで勝負が決まります。
本試験は6時間半もあるのに、2時間から2時間半で全てが決まってしまいます。

にもかかわらず、多くの受験生が悩むエスキスを教えてくれる人が極端に少なく、また製図の講師自身も分かっている人は多くない。

なぜなら講師自身も自分のエスキスのどこに問題あるのかを教わってきていないため、自分なりの解釈でなんとか解決してきたからです。

そのため自分のエスキスとは違うやり方で進めている受験生のどこに問題があるのか分かりにくい。

なぜそのような計画に至ったかという原因はエスキスに全て表現されているにもかかわらず、エスキスをながめるのはそれを作成した受験生だけで、完成された図面しか講師はみてくれない。

もしかしたら受験生すら終わった課題のエスキスは見ないかもしれません。
(私が予備校に通っていた時はエスキス用紙の隅の方に「OK」と書いて返却されただけでした。多分宿題提出の有無をチェックしただけなのかもしれません)

その現状を変えてみたいとまでは言わないですが、私の身の回りにいる方だけでもエスキスのどこに問題があるのかを理解し解決してもらうことで、本試験で幸せになってもらいたいという気持ちがブログを書き始めた理由です。

私がこっそりブログを綴っていたのもそのためです。(ペンギンさんには怒られてしまいましたが(^^;)

今私の知り合いのエスキスを相対でチェックしています。

私も実際に課題を解きながら思考プロセスを共有しています。その方はボリュームの考え方や余裕度について少しづつ理解して頂いていて、後半戦どれだけ解放されて自由にプランニング出来るようになるのか今から楽しみにしています。