理由はランク1とランク2で去年度顕著な傾向が表れていたからです。
今年度の記述は非常に減点しやすく構成されています。
「位置とした理由及び動線計画において工夫したこと」で
位置とした理由と動線計画の2つについて記述をしなければいけません。
これは毎年同じです。
ただ今年度は構造の記述についても①は
「構造上の特徴及び構造計画上特に配慮したこと」
と2つに分けて聞いています。
この文言の解釈は文字通り
「構造上の特徴」と「構造計画上特に配慮したこと」
を書く必要があります。
構造種別と架構形式とスパン割について書けば
「構造上の特徴」と「構造計画上特に配慮したこと」
について答えたことになるのでしょうか?
②についても同様に
この架構形式の「特徴」と「特に配慮したこと」が分かれて質問されていますので
1つづつ丁寧に答えると分かりやすいのではないでしょうか。
(3)の②では維持管理及び機器の更新について書かれていますので
「維持管理」と「機器の更新」についての記述が求められています。
何をすれば維持管理がしやすくなるのか。
何をすれば機器の更新がしやすくなるのか。
維持管理しやすい計画は必ずしも機器の更新がしやすいかどうかは分かりませんので
問題文をよく読んで回答するスキル(聞かれていることを素直に答えるだけですけど)
が必要になるということです。
(4)については
建築物の特徴(
についての記述が求められていますので
「トップライトを設けることにより明るく開放的な空間とした。」
という内容は質問について答えていないことになります。
聞かれているのは「環境負荷低減」についてなので
トップライトを設け外部からの光を積極的に取り込むことにより照明による電気量を減らす計画とした。
とか
吹抜け上部にたまる熱だまりを解消するため、外気導入による全熱交換器を採用することにより
空調負荷を低減させる計画とした
とか
なんか言い回しは多少あれかもしれませんが、
環境負荷低減(要するにエコ)しましたアピールが必要になる記述です。
その計画が厳密に正しいかどうかではありません。
あなたは何を計画したのかを単純に聞いているだけなのです。
なぜ厳密に正しいかどうかまで聞かれないと思うのか、それは簡単な話です。
みんな検討違いなことばかりを書いていて土俵に乗ることを辞退してしまうので
採点基準はそこまで厳密にはなりえないと感じているからです。(通称:泥試合)
4割を合格にしなければならないと試験元が考えている限り
聞かれていることに答えるだけで、それだけで自然と4割に入るように出来ています。